教材よりも教室が効果的な理由
物を与えすぎると創造性が欠如する
子どものおもちゃには、五感や好奇心を育む狙いがありますが、与え方を間違えると大変なことになります。物を与えすぎると創造性が欠如し、考えて遊ぶ力や工夫する力がなくなります。おもちゃの量ではなく、質を重視して様々な遊び方を体験させましょう。この時、父親や母親と一緒に遊ぶことで、おもちゃは人とよりよい関係性を築ける道具という認識を持つことができます。一緒に遊ぶことで脳に良い刺激となり、コミュニケーションをうまく取れるようになります。
また、ドリルなどの教材を与えすぎるのもよくありません。一方的に勉強のインプットを続けてしまうと、子どもは感情を吐き出すことが苦手になります。そうすると、将来キレやすい子になったり人間関係でストレスを溜めてしまう傾向にあります。好奇心旺盛な子どもがやりたいと思うことを、自由にさせてあげてください。
個3歳児までは左脳よりも右脳を鍛える
生まれた直後から3歳までの間に、人間の脳は急速に成長します。右脳は感覚や感情を、左脳は言語や論理、数字などを司っています。効率よく機能するために、右脳と左脳で役割分担をしていて無意識に脳内で処理が行われています。感性やインスピレーションに長けている芸術家タイプは「右脳派」、言論や思考の組み立てが得意なタイプは「左脳派」と呼ばれる理由はそこにあります。
どのような場面でも、新しいことを生み出すためには発想力と創造力が不可欠です。また、問題が起こった時に対処できる思考力やひらめきも必須能力です。これらは、直感的思考を得意とする右脳が発達していないと的確な判断はできません。理論的な思考を司る左脳の働きは、3歳以降にゆっくりと何度も繰り返すことで鍛えることができますが、右脳の急速な発達は3歳までと限られています。
バランス良く楽しみながら学ぶことが大切
頭が良いと言われる子どもは、右脳と左脳を上手にバランス良く使いこなし、大人顔負けな発言をしています。子どもの学力を伸ばすには、右脳と左脳を均等に鍛えて、幼児期からのトレーニングを習慣化させることが秘訣です。
しかし、日本の公立小学校では教材を与えられ左脳を鍛えることに多くの時間を使います。音楽や図工よりも、算数や国語の授業中心です。小学校に入ってからでは、芸術や感性を磨く右脳を使うことが少ないのです。急速な発達が見込める3歳までに、右脳のトレーニングをしましょう。
学ぶことや新しいことを覚えた時にできたことの達成感を味わい、感情として表現するということを大切に経験を積み重ねてください。特定の勉強だけをしていたら、この感情を引き出すことはできないので、適度にバランス良く学びの場を与えてくれる幼児教室を選びましょう。